あなたの願い、残酷に叶えます。

「あんた、本当にあたしと付き合えると思ったの?」


里奈が生徒たちの中心に移動して、そう言った。


え……。


だってさっき言ったじゃないか。


嬉しいって。


よろしくねって。


それらが笑い声によってかき消されていく。


気がついたら俺は走ってその場から逃げていた。


校門を抜けても走り続ける。


赤信号を突っ切って、歩道のない場所を横断して夢中で走った。


それでもみんなの笑い声と里奈の人をさげすむような声が、いつまでも頭の中に聞こえてきていたのだった。