あなたの願い、残酷に叶えます。

「嬉しい!」


次の瞬間里奈はそう言い、その場に飛び跳ねていた。


「え……?」


その言葉の意味を理解するまで少し時間が必要だった。


嬉しい?


俺に告白されて嬉しいってことだよな?


つまり、それって……?


里奈の頬はほんのりとピンク色に染まっていて、今までで最高に可愛くなっている。


「あ、あの、それって……」


「うん! 付き合う!」


里奈はウサギのように飛び跳ねて俺の隣に移動してきた。


え、嘘だろ?


あの里奈が俺の彼女?


なんだこれは、夢か?


思わず自分の頬を自分でつねる。


ちゃんと痛みを感じてまた唖然としてしまう。


これ、夢じゃないんだ……。


「どうしたの翔?」


突然呼び捨てにされて噴き出してしまいそうになった。