あなたの願い、残酷に叶えます。

1年生の頃から蓄積されたそれは、ほんの一瞬で言葉になって出てきた。


しかし、沈黙が下りてきた。


里奈はなにも言わない。


え、失敗したか……?


そう思い、恐る恐る顔を上げて里奈を見る。


里奈は大きく目を見開き、右手を口に添えていた。


「え、本当に?」


里奈が言う。


俺は何度も頷いた。


「嘘なんてつかない」


「そっか。そうだったんだぁ」


里奈はそう言い、ニッコリとほほ笑んだのだ。


それはひまわりがパッと咲いたような笑顔で、一瞬にして人を引き付ける魅力的なものだった。