確かにアレを行ったのはあたしの判断だった。


でも、みんなもそれに乗っかってきたのだ。


「なにそれ、あたしのせい?」


思わず語気が強くなった。


知らずに翔を睨みつけてしまう。


「だってそうだろ? お前がみんなを誘って、準備をしたんだ」


「ちょっと待ってよ! それじゃ参加したみんなは悪くないっていうの!?」


「少なくとも、お前ほど悪くないとは思ってる!」


「やめろよ2人とも!」


あたしたちの口論に割って入ったのは航大だった。


航大は眉間に眉を寄せて険しい表情をしている。


「ここにいる誰もが里奈を恨んでいた。翔、お前もだ」


航大の言葉に翔は大きく息を吐き出して腕組みをし、あたしから視線をそらせた。


「だから紗弓からの提案に乗っかったんだ。里奈に復讐するために」


あたしは頷く。


「そうだよ翔。あんたも里奈を恨んでいた。あたしと同じように……」