あなたの願い、残酷に叶えます。

残酷様がスッと立ち上がり、俺に背を向けた。


待ってくれ残酷様。


置いていかないでくれ。


手を伸ばしたいけれど、伸ばせない。


そんな力は残っていなかった。


残酷様はそれでいいのか?


呼び出されるたびに人を殺して、その間自分の復讐相手を見つけて、また殺す。


それでいいのか?


聞きたかった。


もう終りにしたいんじゃないのかと。


でも聞けなかった。


意識が消えていく。


もう二度と戻ることのない意識。


そう理解しているのに、眠気に抗うことができない。


残酷様が姿を消すのと、俺が死ぬのはたぶんほぼ同時だった……。