あなたの願い、残酷に叶えます。

だけど鍵はどうせ木製だ。


あたしは農具の柄を使い、力任せに玄関を押し開いた。


光が漏れだした瞬間、住人の悲鳴が聞こえてくる。


ここに暮らしているのは2人の老夫婦だ。


1年前より少し若がえってみえるのは、きっと気のせいじゃない。


この人たちもあたしの恩恵にあやかっていたということだ。


あたしはクワを両手で握りしめ、まずは男の頭に振り下ろした。


男は抵抗する暇もなく崩れおちる。


頭部に食い込んだクワを引き抜くと、ドロリとした肉片が一緒についてきた。


「だ、だ、誰!?」


女が驚愕の表情で叫ぶ。


あたしはガッカリした。


この女はあたしが誰だかわからないらしい。


あたしのおかげで若返ったというのに……。


あたしは女の頭部にもクワを突き刺した。


ザクッという音がして、耕されるのがわかった。


あたしは2人の死体を見下ろして、笑った。


自然と笑ってしまっていた。


夜はまだこれから。


あたしの復讐は始まったばかり。


村の人数は100人余り。


全員殺し終わるまでに、どのくらい時間が必要だろうか?