あなたの願い、残酷に叶えます。

「どうしたの景子?」


「ドアが開かないの!」


「え?」


首をかしげるあたしに景子はタブレットを持って移動し始めた。


画面上には景子の部屋のドアが映し出されている。


「ほら、どうしても開かないの!」


景子は何度もドアを開けようとするが、ドアはびくともしない。


鍵がない部屋なので、鍵がかけられているということもないみたいだ。


「部屋の外になにか置かれてるんじゃない?」


「でも、今家にはあたしひとりなんだよ!?」


景子の声が切迫している。


どうやら冗談ではないみたいだ。


「わかった。じゃあ今からそっちに行くから」


あたしはそう言い、すぐに立ち上がった。


一瞬タブレットの電源を落とそうかと思ったが、思いとどまった。


今スマホの通信機能はすべて使えなくなっている。


景子に連絡するためにタブレットは持っていた方がいい。


あたしはタブレットを片手に部屋のドアへ向かった。