あなたの願い、残酷に叶えます。

そしてその視線は、あたしに注がれた。


え……?


一瞬頭の中は真っ白になった。


今あたしがさされている?


そう気がつくのに時間が必要だった。


でも、間違いなく山賊はあたしを指さしていたのだ。


「そのかわり、その女をもらう」


山賊の言葉にあたしは息を飲んだ。


この男は何を言ってるんだろう。


全身に冷や水を浴びせられた気分だ。


「そ、そんなことはできない!」


大人の叫び声でハッと我に返った。


そうだ。


そんなのあり得ない。


みんなと引き換えにあたしが連れて行かれるなんて……。