あなたの願い、残酷に叶えます。

ここから逃げ出したいと思った。


が、その時だった。


山賊たちの後ろから昨日連れ去られた女たちが出てきたのだ。


10人ほどの女たちが山賊に背中を押されて、こちら側へと移動してくる。


「そいつらに用はない」


さっき、視線の合った男が言った。


「ど、どういうことだ?」


「そのままの意味だ。無差別に連れて行って、選別したんだ」


その言葉に胸が悪くなった。


勝手に連れ去っておいて、自分の好みではなかったから帰しに来たということだ。


「なんなら、他の女も帰してやってもいいぞ」


山賊の言葉に大人たちがざわめいた。


山賊が娘を返してくれると言っている。


でも、そんなことがあるだろうか?


大人たちは疑惑の目を山賊へ向ける。


山賊はスッと手を上げて、ある一点を指差した。


その指の先を確認するために、全員の視線が移動する。