やがて紗弓の体はブチリと音を立てた。


真っ二つにされた紗弓の体が床に落ちる。


あぁ……。


もしかしてこれは俺のせいなのか?


俺が紗弓に里奈を殺したいなんて言ったからか?


「そんな……」


画面上にはもうなにも映っていなかった。


画面は暗転し、勝手に電源が切れている。


俺は這いつくばるようにしてドアへと移動した。


早くここから逃げなくちゃ。


早く……!


途端に、吐く息が白くなった。


「ひっ」


室内の変化を敏感に感じ取り、悲鳴を上げて動きを止める。


ドアの前まできたのに、ドアノブに手を伸ばすことができなかった。


なにかがいる……。


気配を感じて俺はゆっくりと振り向いた。


部屋の中に布をかぶった女が立っていた。