あなたの願い、残酷に叶えます。

あたしは制服姿のままで家を飛び出した。


どこか、近くのコンビニかファミレスでお母さんが帰ってくるのを待つつもりだ。


足早に歩いていると、ふと周囲がまだ明るいことに気がついた。


オンライン授業を始めてからもう何時間も経過しているはずなのに、太陽の位置が変わっていない。


それとも自分の勘違いだろうか?


出るときに時間くらい確認してくればよかったかもしれない。


そう思いながらコンビニの駐車場に入った。


お金は持っていないけれど、コンビニなら時間がわかる。


ついでにトイレを借りて、もう少し気持ちを落ち着けよう。


そう思ったのだが……。


コンビニの電気は切れていて、薄暗かった。


24時間営業のコンビニが電気を落とすことはごくまれだ。


点検とか、よほどの悪天候の時以外は電気がついているはずだった。


あたしは首をかしげながら入口へと近づく。


自動ドアの前に立ってもなんの反応もなく、扉は閉ざされたままだ。


電気すべてが落ちているのだろうか。


だとしたら点検か……。


そう思った時だった。


あたしはガラス戸を面してコンビニの店内を確認し、また首をかしげた。