異様な願いを込めた言葉が何度も何度も聞こえてきて、頭の中がおかしくなりそうだった。


でも、これで儀式は終わりなのだ。


たったこれだけのことで、残酷様はあたしの願いを叶えに来てくれる。


とても簡単なことだった。


すべてを終えた後、あたしはふぅーっと大きく息を吐きだした。


全身の力が抜け落ちていく感覚。


薄暗かった教室内に太陽の光が差し込み、電気もちゃんとついていた。


それは不思議な現象だった。


それとも、明かりについてはあたしの勘違いか。


どっちにしても、これで儀式は完了した。


「今日……」


あたしはポツリと呟くように言った。


誰もなにも言わず、とても静かな空間だった。


みんなの呼吸音だけが聞こえてきている。


「……あたしたちがやったことは、誰にも話さないって約束して」


あたしがそう言うと、他の5人はゆっくりと頷いたのだった。