航大が死んだ……。


6人の中では一番の力自慢だった航大。


なにかとあたしのために動いてくれた航大。


それでも絶対に告白だけはしてこなかった航大。


航大との記憶が一気に押し寄せてきて、胸が押しつぶされそうな感覚になる。


「なんで……っ!」


あたしは机の前でボロボロと涙をこぼした。


みんなみんな死んで行ってしまった。


残酷様に殺されてしまった。


航大はあたしを守るために、自分自身がイケニエになった。


「なんでこんなことに……!」


悔やんでも悔やんでも、仲間は戻ってこない。


画面の中で動いているのはあたしただ1人だ。


航大が最後に伝えてくれた告白は本当に嬉しかった。


その言葉をもう少し早い段階で言ってくれていれば、あたしは航大と付き合っていたかもしれない。


「なんで、儀式なんて……!」


あたしたち6人でやった儀式を、思い出す……。