あなたの願い、残酷に叶えます。

退室できないと言って、あたしたちに混ざって会話がしたいだけなんだ。


「わかった。それじゃあたしたちは新しいルームを作って、そこで会話しよう」


景子が諦めて言う。


「本当に、退室できないよ」


小さな声で言ったのは真美だった。


あたしは目を見開いて真美を見つめる。


「ちょっと真美、あんたはさっさと退室しなさいよ」


「それができなんばって」


答えたのは翔だ。


「嘘でしょ?」


そう聞いてから、理解した。


みんなここから退室できないと言って、あたしと景子を驚かせようとしているに違いない。


「ちょっと、いい加減にしてよみんな。あたしはそんなことじゃビビらないんだから」


みんなの思惑を理解すれば、もう怖くはない。


「ビビらせる? なに言ってんだ」


充男は左右に首を振って否定している。


「あぁ、そういうこと。真美、あんたまであたしたちをバカにするつもり?」


あたしの言葉に感づいた景子が真美を睨みつける。