あなたの願い、残酷に叶えます。

「そんなこと自分でやれよ」


充男が真美の前に立って言う。


あたしは内心盛大な溜息を吐きだした。


充男がいるといこういうめんどくさいことになるから、嫌なんだ。


「これは真美がやるの」


「なんでだよ?」


「いいから!」


あたしが怒鳴ると、航大が弾かれたように動いた。


充男の右腕をあっという間にひねり上げてしまう。


「なにすんだよ!」


身動きが取れなくなった充男は必死にもがくが、航大は柔道をしているから簡単に逃れることはできなかった。


あたしはそれを見てほくそ笑む。


やっぱり航大を呼んでおいてよかった。


それから真美へと向き直った。


真美の顔が青ざめている。


「逃げろ!」


充男が叫ぶ。


しかし、真美は足が震えて動くことができずにいた。