ドクン……ドクン……ドクン。


ドクッ……ドクッ……。


ドクッドクッドクッ。


あたしは苦しくなって自分の胸あたりの服をわしづかみする。


ドクドクドクドクドク。


それは信じられない速さで、血が体中を駆け巡り、心臓への負担は更に増していく。


ドドドドドドッ。


まるで滝の流れのような音が体内から聞こえてきたかと思った次の瞬間。


バンッ!


と、体内で破裂音が聞こえてきた。


あたしは目を見開き、そのまま倒れ込む。


心音は、もう聞こえなくなっていた。