朝起きると部屋はグチャグチャになっていた。





え、なに、、??



少し驚いたが、その後は納得した。


「あぁ、そっか」




昨日、幹部室から急ぎ足で雪良を追いかけると、外にバイクに跨った雪良がいた。


「雪良!ごめん、待った?」

その私の言葉に返事をせずに黙り込んでいる。

怖くなった私はバイクの後ろにすぐに乗り、雪良の腰周りに手を掛けた。


そしてすぐに発進したバイクはしばらくして家に着いた。




「おい、降りろ」

私はすぐに降り、バイクをしまった雪良にまたもや手を引かれ家に入った。





家に入ると雪良は鍵を閉め、私を力強く突き放した。

その衝撃に耐えられなかった私は後ろにあったベットに倒れて。



「ゆッ、雪良!!怒んないってッ!もう怒らないって言ったじゃない!」


あのときの私は雪良に殴られるかもしれないという恐怖でいっぱいだった。


「...お前、今日鳳青のやつらと会ってただろ?何してたんだよ」


いつだってそうだった。

雪良は私のことなら何でも知ってて、そしていつも私を攻める。

「違う、そこらの男と喧嘩してたらたまたまあいつらに会って、、話しかけられたけど必要最低限しか話してない!!」