急いで幹部室から出て行った女の子。
「いやぁ、、びっくり、だわ、、。」
そう独り言のように俺は呟いた。
未だにさっきの雪良の言動にびっくりして床に座ったまま。
「あいつ、、あんな感じだったか?妹にはすげぇ優しかっただろ?なんであんななんだよ」
その場にいた海人もそう言い、俺に手を差し出す。
素直に手を掴み立ち上がった俺は、どうしようかと考える。
「とりあえず、、雪良がさっき言ったことを族全体に言っておくのが先かな」
俺のその言葉に海人は同意して、さっそく全体に言いに行った。
それはそうとしても、、
あの2人について、俺達は何か知らないことがある気がする。
あの雪乃ちゃんの怯え。
あれが雪良に対してのものなのは確かだし。
いったい、何を隠してるんだろう、、。