そのまま幹部室の扉を開けて階段を降りていく。

そして1階の奥の方へ進むとまた部屋があり、シルバーの髪の人はそこの扉を開けた。



中には何人かの男達が居て、その中に雪良が居た。


「取り込み中悪ぃな。雪良、妹起きて探してたから連れてきたぞ」


そう言うと私を抱えていた腕を下ろして、私を床へと立たせた。



「あぁ、悪ぃな。...おいで、雪乃」


さっきまで険しい顔をしていた雪良。

だから怖いときの雪良なのかな、とか思ったけど、違うみたい。



ニコッと微笑む雪良に私は安堵し、素直に雪良の腕の中に収まった。


「雪良、私を置いてかないで、?」


「あぁ、わかってるよ。置いてってごめんな?」



そう優しい声で言いながら頭を撫でる。







このときには、私はもう、依存してしまっていたのかもしれない。





安心を得た私はそのまま雪良の腕の中で静かに眠りについた___。