いつものように家から出て学校までの道のりを歩く。
その度にくる振動が私の傷に痛みを与えてくる。
今日いたなら、明日は居ないかなぁ、、。
学校へ着き下駄箱を開けて上履きを取り出していると、後ろから声がした。
「雪乃(ユノ)!!おはよ〜〜」
その声の正体は親友の真帆(マホ)。
「おはよ!真帆!」
真帆は茶色のロングヘアで可愛い系の顔をしたいつも元気な女の子って感じの子。
私の自慢の友達だ。
「ねぇ、今日智(トモ)学校来るんだって!」
「え、どういう風の吹き回し?」
智、とは真帆の彼氏。
中学校からずっと3人一緒にいたから私の友達でもあるんだ。
「なんか気が向いた、とか言ってた」
苦笑いしながら2人でよくわからん、と言う。
智はもう3ヶ月は学校に来てない。
それは智が暴走族に入っていて幹部をしていることも理由なのかもしれないが。
正確な理由は謎。
私と真帆は自分の教室に向かった。