朝起きたらもう9時で、学校には完全な遅刻。
仁のバイクで学校まで送ってくれ早めには行けたけど。
「雪乃!遅いよ〜」
そう言って私に近づいてくる真帆。
真帆のいつもの笑顔にホッとする。
「ごめんごめん。ちょっと寝坊しちゃった」
てへっと笑って誤魔化す。
そんな私をペシッと叩きながら笑う真帆。
「まあ、でもひとりじゃなかったから時間が短く感じたけどさ」
え、まさか。
「鳳青といたの?」
「うん!みんないい人ですぐ仲良くなれたの!」
そっか、真帆、、、、
「そうなんだ!よかったね」
そうニコッと言った私。
でも何故か心は沈んでいて。
そこに鳳青のやつらが来た。
「おい真帆、お前危ないからあんまひとりで行動すんなって言ってんだろ?」
智が真帆を心配して駆け寄ってきた。
「おっ!雪乃!お前遅刻もいいとこだな」
智と真帆がいると安心する。
だけどほかのやつらがいると安心できない。
「あーそう?寝坊は仕方ないでしょ」
「おいおい」
そう言いながらも笑う智と真帆。
そんな中話しかけてきた男がいた。
「おい、ちょっとお前に聞きたいことがあんだけど」
え?私に?
「何、総長さん」
何か聞かれるようなことしたっけ?