真っ黒な瞳は揺るがない。 表情もピクリとも崩れない。 声のトーンも変わらない。 真正面で、ちゃんと顔を見て伝えられたことは、何年も一緒にいて初めて知った事実。 うそ、うそ……っ。 瑞月くん好きな子いたの……? まさか「いる」って答えが返ってくるとは思ってもいなくて。 頭の中、サーッと真っ白。 おまけに、トドメの一撃は……。 「……ひよだけには、ぜったい教えない」