「2人の誕生日も近いから、このことを話して仲直りできたらいいなってお母さんは思うの」


「で、でも……みつくんわたしのこと避けてる……から」


「それは陽依にケガをさせたって責任を感じてるからでしょ?陽依のことを嫌いだから避けてるわけじゃないと思うわよ」


「それでも……っ」



「2人とも幼なじみだから誰よりもそばにいて誰よりもお互いのことを理解してて。でも、それって幼なじみだからってだけじゃなくて、お互いを想ってるからこそでしょ?」


「っ、」



「瑞月くんのことが好きなら、その気持ちを諦める必要もないし、瑞月くんがまだお父さんとの約束を気にしてるなら、そんなのもう無効だよって陽依が一生懸命好きって伝えたらそれでいいじゃない」


「……」


「きっと大丈夫よ。2人は生まれたときからずっと一緒にいるんだから。誰よりもお互いの気持ちを知ってるだろうから」