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あれから、部屋を出たわたしたちは近くにある海のほうへ。


「瑞月くん、どこまで行くの?」

「……」

さっきから黙り込んだまま。



でも、今も後ろをついて歩いてて、何も言ってこないってことは、一緒にいていいのかな…みたいな。



それに、前をスタスタ歩いて行っちゃうように見えて、さりげなくわたしの歩幅に合わせてくれてるあたり、瑞月くんはやっぱり優しいの。


目の前の大きな背中を追いかけるように、少し小走りで瑞月くんのあとをついていく。


ずっとお互い無言で歩き続けること15分くらい。



海のかなりそばまできた。

ただ、足場は砂浜とかじゃなくて岩がいっぱいのところ。


軽率に滑りやすいサンダルで来ちゃったことにちょっと後悔してる。


だって、まさかこんな岩がたくさんある、足場の悪いところに行くなんて思ってなくて。