6月がとんでもないスピードで過ぎていき、7月の上旬。


学校はあともう少しで夏休み。

どこ行こうかなぁ、瑞月くんと過ごせるかなぁってワクワク浮かれていると。


放課後。

担任の大谷先生から突然の職員室に呼び出し。


何も思い当たることがないなぁって思いながら行ってみたら。


大谷先生が頭を抱えて、わたしを待ってるではありませんか。


「えっと、先生?わたし何かしましたか?」

「綾瀬……俺は悲しいよ」


「んえ?」

「先生に何か恨みでもあるのか?」


「えっと、なんのことかさっぱりです」



「これだよ、これ!!お前テストの結果ちゃんと見たのか!」

「テスト……って、期末のことですか?」


「あぁ、そうだ。この前、全教科の結果が載った一覧を配っただろう?」

「あ、はい」