突然ですが。


「ねー、ひよ。今日泊まりにきて」

「へ……?」


いつもどおり瑞月くんと帰って、ちょうど家の前でバイバイする寸前。

まさかのお誘い。


あれ、今日ってお母さんたち旅行だっけ?

前みたいに瑞月くんのお家に泊まる理由ってあったっけ??



「小夜さんたち、いないの……?」

「そう。なんか2人で泊まりでどっか行ってるから」


「えっと、でもわたしのお母さんとお父さんは今日フツーに家にいるんだけど……」


「うん。だから、今からひよの家に行ってひよのお母さんに許可もらいに行く」


「えぇ!?」


何もかもが突然すぎるよ!

それなら学校で何かひとことでも言ってくれたらよかったのに!


そして、結局瑞月くんがわたしの家にあがることになり。


瑞月くんがお母さんと話してみたら。


「あらっ、別にいいわよ〜?そんなわざわざかしこまって言わなくていいのに〜!」


と、あっさりオーケー。