「真奈、何考えてんの。一緒に行くメンバーの中に好きな人がいるんなら、ビキニでしょ。
ビ、キ、ニ」


「えっ……」


「たとえば、こんなのとか」


紗里奈が引っ張ってきたのは、白とピンクの水着。


ところどころフリルが付いていてかわいい。


「それ、可愛い!あっ、じゃあ、紗里奈はこんなのとか?」


見せたのは、黒と青の大人っぽいやつ。


なんか、紗里奈っぽい。


「あー、いいね」


お互いに気に入って、笑い合う。


「へえ、これ着るの」


後ろから聞こえてきた声にドキドキする。


「水瀬君……」


私が言うと、水瀬君は私が選んだ紗里奈の水着を持ち上げて渋い顔をしてる。


「こんなの肌見せすぎ。却下」