それにしても、素直と再会して、まさか一緒に暮らすことになるなんて思ってもみなかった。



中学の時は、なんだかんだで素直とは大失敗したから。



その後、俺も経験つんだしね。



失敗は成功のもとっていうよね。



次こそ、ちゃんと素直の心臓がっつり砕くつもり。



「理太~、お風呂ありがと。次どーぞ」



――ガチャ。とリビングに戻ってきた素直を見上げる。



次の瞬間、砕かれたのは俺の心臓。



「なっ……!?」


「どうしたの?」



どうした、じゃないよね。



「なんでそんな恰好でいんの?」



思わず顔を背けて言えば。



「なんでって、お風呂あがったから」



「どういう教育受けてんの……」



絶句する。


バスタオル一枚で出歩く娘に育てないでほしい。