キミとの約束、

〜凌side〜
モナちゃんと一緒で俺も父親がいない。

俺は昔、感情がなかった。

どんなことをされても、どんなものをプレゼントされても一切笑ったりしなかった。





『笑』とはなんなのか、『嬉』とはなんなのか、理解出来なかった。

唯一知っている感情は『悲』

その『悲』という感情も大っ嫌いな親から教えられた。

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

小学生4年生。

俺はこの日誕生日だった。

色んな人からお祝いの言葉をいただいたが、笑えなかった。

笑うのが苦手だった。

友達遊んで夕方頃、家に帰った

凌「ただいま」

母「おかえりなさい!ご飯できてるわよ!」

いつも通りご飯を食べようとしたとき、母親が

母「お誕生日おめでとう。お母さんはこのくらいしか用意出来なかったけど、受け取ってくれると嬉しいわ」

と言って、プレジデントを渡してきた

もちろん俺は、嬉しいという感情がわからなかったため

真顔で「ありがとう」と言うしかなかった

その日から母親は俺に対して冷たくなった