「ワンコ」

「うわっ。お前、また突然...」

「終わりました。成功っす。...大成功っす」


成功...

大成功......?

成功したのか?

成功、なんだな?

胸の底の底から喜びに満ちたマグマがふつふつと沸いてくる。


「よっしゃ!オレ、やった!やったぞ、久遠!」

「はい。諦めず、よく頑張りました」


遂に久遠の目の前で成功を収めることが出来た。

嬉しい。

本当に嬉しい。

全員に全力でぶつかって全部想いを受け取ってもらえたんだ...!

あぁ、

不覚にも涙が出てくる。

こんなんで泣くなんて...

オレ、どんだけ涙腺弱いんだよ。


「こんなとこで泣かないで下さい。さぁ、行きますよ」

「ごめん。行く」

「ったく、だらしないっすねー」


久遠の後を必死に目頭を押さえて歩いた。

幸いにも誰ともすれ違わず、無事部室に帰還することが出来た。

皆に心配されながらもオレはぐずぐずと泣き続け、あろうことかバイトを遅刻してしまったのだった。