一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】

「大人の女性らしいドレスだからね。アクセサリーやバッグは可愛いらしくしようか」

「でしたら、アイボリー色のポーチと、同色のサテンのヒール。アクセサリーは、イヤーカフとヘアアクセサリーの組み合わせはいかがでしょう。お背中を隠すのはもったいないので、サイドアップにいたしましょう」

 見せてくれたのは、パールを主体にした金の耳飾りのセット。
 こちらも左右非対称で片方はカフ、片方がイヤリング。パールの間にダイヤが散りばめられている。
 更に同じ意匠のブレスレットとヘアアクセサリー。

 上品だけど、可愛い。

「真珠の粒の大きさもいい。巻きも厚いし、干渉色も揃っている。これなら身につけても遜色ない」
「おそれいります」

 ネイトが器用に髪をサイドでねじってみせてくれる。

「似合う。玲奈も見てごらん」

 低めの声が耳にかかる。
 鏡の中、彼の顔が近い。
 うわっ、顔が赤くなる!

 ……鏡の中の自分を見てみた。
 やや栗色の髪の中で、パールが星のように散りばめられている。
 つけてみたら、更に可愛い。
 レンタル品だけど、高いんだろうな。

 ネイトが艶やかな笑みを浮かべた。

「さすが、トップスタイリストは見事なセンスだな」

 ネイトに褒められて、スタッフが嬉しそうだった。

「出発時間は何時でしょうか」
「演奏前に軽く食べたいからね。一六時までにお願いするよ」
「かしこまりました」

 私はエステティックルームに連行された。