「まあ、同時進行で詰めていくか。すまない、玲奈。寂しかったな?」
「にゃーっ!」

 肩にキスされて、体がはねるのと同時にへんな声が出た。
 そこっ、ニヤニヤしないっ!
 
「その7。事件が解決したため、僕は感謝の印に音楽好きな玲奈をヘルガのコンサートにエスコートする。……さて、すっかり目が冴えてしまったな。玲奈、体調は大丈夫?」

「平気」

 私はなんとか、微笑んでみせた。

「玲奈、疲れたろう? 朝食までそんなに時間はないけど少し休むぞ」


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