一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】

 ん?
 盗聴されていた不気味さが先になっていたけれど。
 ネイトたちが冷静なので、ようやく落ち着きかけたら、とんでもないことに気づいた。

「ネッ」

 叫びかけた途端ネイトに口を塞がれ、毛布の隙間から見たら、セキュリティスタッフ達ににらまれているのがわかった。
 貴方たち、連携とれすぎてる。
 そんなことより!
 焦った私は意味もなく、両手を振り回した。

 スタッフの一人がくい、とあごで浴室を指す。
 私たちは再びシャワーを浴びるフリをすることになった。
 ザアザアという大音量の中、私はネイトにすがりついた。

「玲奈、落ち着いて」
 
 これが落ち着いてられますか!

「お兄様から連絡があったってことは……、セキュリティチームが発見したってことは!」

 世界中に発信されてしまっている。
 ネイトが持ってるサイバーテロ対策チームがどんなに優秀であっても、指の隙間からこぼれる情報はあるはず。
 犯人を追い詰めるのは大事だけど、火消しをするほうが先決じゃないの?