一夜限りの恋人は敵対企業のCEO⁈【後日談有】

『Do it ... it's my fault
(やれやれ……、僕の落ち度だな)

I'm sorry, I bothered you guys
(すまない、君たちをわずらわせた)』

 そんな!
 ネイトは被害者なのに。
 情報が漏れないよう、終始気を遣ってなければならないのが、CEOの義務なの?

 そんなことしていたら、いつかネイトが壊れてしまいそう。
 私の抗議がわかったのか、彼はいいんだよ、というように私を抱きしめてきた。

 ……あの。
 スタッフの邪魔にならないようにはわかってるんだけど。
 どうして私、ネイトに横抱きにされたままなの?
 椅子に座っているとはいえ、そろそろ太ももが痺れてくるんじゃない?

 あきらかに人間を抱きしめているネイトに、スタッフがなにも反応を示さないのが、逆にいたたまれない。
 ……は!
 ネイトはいつも、こうなの? 
 彼のことだ、パパラッチに盗撮されるなんて珍しくはないのかもしれない。
 だとしたら。
 そのとき一緒にいた女性を、今の私みたいに抱きしめていた?
 むう、憎らしい。
 ネイトの脇腹に爪をたてた。

「ouch!
(痛てっ)」

 スタッフが一斉にネイトを非難げにみつめた。
 なんでもない、と彼が首を横に振る。
 ふんだ。