お部屋の中にはアンティークな机と椅子。
座り心地が良さそうなそんな椅子に腰掛けるとフロスティが、
「本日はどんな本をお探しですか?」
と聞いてきた。
「仰って頂ければご希望に沿ったものを取り揃えてお持ちいたします」
と。
ああそういうシステムなのねと思いつつ、自分で本棚探す方が好きだったなぁとかちょっと零す。
「どこにどんな本があるのかもわからないんだし、持ってきてもらえたら楽なんじゃない?」と、アーサー。
アーサーはあたしの隣に座っていつのまにか紅茶を飲んでいる。ってここお茶飲みながら本が読めるの?
「姫さま、姫さまにはこちらを」
タビィがあたしの目の前にそっとカップを差し出した。綺麗な琥珀色の紅茶。レモンの輪切りが添えてあっていい香りがしている。
はう。あたしの好み、だけど、どうして?
「姫さまの好みもちゃんと覚えてますよ。えへん」
そう腰に手を当てキュートなポーズをするタビィ。かわいいけど。
カップを手に取りちょっとその紅茶を舐める。あたし猫舌だからそんなに熱いのは飲めないけど、とか思ったけど、大丈夫だ。ちょうど良い加減の温度。まあそれでもごくごくっとは飲めないのだけどね。
味も、ほんと美味しい。あたしの好みの味。
「ありがとうねタビィ」
あたし、この子たちの姫さまと好みが一緒だったのかな。それでもね。そうあたしがお礼を言うと、タビィはものすごく嬉しそうな顔をして。
「嬉しいです姫さま。こうして再び姫さまには褒めて頂ける日が来るなんて……」
はうあう、ちょっと大げさ過ぎない?
感動して固まったタビィ。それを見てフロスティ、
「もう、タビィはしょうがないな。姫さま、そろそろご指名の本を教えてくださいませ? お茶は本を取り揃えている間にゆっくりお楽しみくださいな」
と、そう。
「ああ、ごめんなさいフロスティ。じゃぁまずこの辺りに遺跡に関する資料から、お願いできますか?」
「わかりました。それでは急いで取り揃えて参りますね」
フロスティはそのまま優雅に振り返り、部屋を出て行った。
お茶を飲みながら、お茶うけに出されたクッキーを摘みながら待っているとそんなに時間が経たないうちにフロスティが戻ってきた。
ワゴンに本をいくつも積んで、部屋に入ってきたフロスティ。
あたしの横にそのワゴンをさっとつけると、まずそこから一冊の本を取り出す。
宝石が散りばめられた皮の表紙、とても分厚いその本にはどうやら古代文字が書かれていて。
はう。中まで古代文字だと困る。
「ねえフロスティ、現代文字で書かれたご本はないのかしら?」
と、そう聞いてみた。
「大丈夫ですよ姫さま。その本の表紙を開いて手をかざしてみてくださいな」
「手をかざす?」
「ええ。こうして、こう」
フロスティはその皮の表紙をめくり、あたしの手をその上に促した。
途端に、
目の前の情景が変化した。
それはまるで仮想現実空間で映像を観ているような、そんな感覚。
知識が、映像の記録となってあたしの目の前に現れたのだった。
座り心地が良さそうなそんな椅子に腰掛けるとフロスティが、
「本日はどんな本をお探しですか?」
と聞いてきた。
「仰って頂ければご希望に沿ったものを取り揃えてお持ちいたします」
と。
ああそういうシステムなのねと思いつつ、自分で本棚探す方が好きだったなぁとかちょっと零す。
「どこにどんな本があるのかもわからないんだし、持ってきてもらえたら楽なんじゃない?」と、アーサー。
アーサーはあたしの隣に座っていつのまにか紅茶を飲んでいる。ってここお茶飲みながら本が読めるの?
「姫さま、姫さまにはこちらを」
タビィがあたしの目の前にそっとカップを差し出した。綺麗な琥珀色の紅茶。レモンの輪切りが添えてあっていい香りがしている。
はう。あたしの好み、だけど、どうして?
「姫さまの好みもちゃんと覚えてますよ。えへん」
そう腰に手を当てキュートなポーズをするタビィ。かわいいけど。
カップを手に取りちょっとその紅茶を舐める。あたし猫舌だからそんなに熱いのは飲めないけど、とか思ったけど、大丈夫だ。ちょうど良い加減の温度。まあそれでもごくごくっとは飲めないのだけどね。
味も、ほんと美味しい。あたしの好みの味。
「ありがとうねタビィ」
あたし、この子たちの姫さまと好みが一緒だったのかな。それでもね。そうあたしがお礼を言うと、タビィはものすごく嬉しそうな顔をして。
「嬉しいです姫さま。こうして再び姫さまには褒めて頂ける日が来るなんて……」
はうあう、ちょっと大げさ過ぎない?
感動して固まったタビィ。それを見てフロスティ、
「もう、タビィはしょうがないな。姫さま、そろそろご指名の本を教えてくださいませ? お茶は本を取り揃えている間にゆっくりお楽しみくださいな」
と、そう。
「ああ、ごめんなさいフロスティ。じゃぁまずこの辺りに遺跡に関する資料から、お願いできますか?」
「わかりました。それでは急いで取り揃えて参りますね」
フロスティはそのまま優雅に振り返り、部屋を出て行った。
お茶を飲みながら、お茶うけに出されたクッキーを摘みながら待っているとそんなに時間が経たないうちにフロスティが戻ってきた。
ワゴンに本をいくつも積んで、部屋に入ってきたフロスティ。
あたしの横にそのワゴンをさっとつけると、まずそこから一冊の本を取り出す。
宝石が散りばめられた皮の表紙、とても分厚いその本にはどうやら古代文字が書かれていて。
はう。中まで古代文字だと困る。
「ねえフロスティ、現代文字で書かれたご本はないのかしら?」
と、そう聞いてみた。
「大丈夫ですよ姫さま。その本の表紙を開いて手をかざしてみてくださいな」
「手をかざす?」
「ええ。こうして、こう」
フロスティはその皮の表紙をめくり、あたしの手をその上に促した。
途端に、
目の前の情景が変化した。
それはまるで仮想現実空間で映像を観ているような、そんな感覚。
知識が、映像の記録となってあたしの目の前に現れたのだった。
