セーラー服の君を想う

花ちゃん。


想太の、真っ直ぐな瞳。


花ちゃん。


肩に触れる、温もり。


これ、かわいいね。


そう言って笑ってくれるだろうか。


想太。


お下がりでごめん。


想太。


わたしが死んだら、想太のところに行くから。


そうしたら、2人で写真を撮ろう。


赤いスカーフを結んで、プリーツスカートを膨らませて。


メイクはきっと想太の方が似合うね。


マニキュアはわたしの方が上手いかも。


想太。


ねぇ、想太。


君は誰よりも、かわいかった。