繰り返した言葉の中に、本当の君を知る。
愛憎、慈しみ、儚さ、虚言。
自分に言い聞かせるための言葉の中に、君は「理想」を生きている。作り出して、人に見せて、その作品で満足している。
愛想、愛嬌、微笑み、涙、怒り。
全てを美しく見せる才能に、苦しめられている。
「おはよう」
「おやすみ」
「好きだよ」
「ありがとう」
「ただいま」
「おかえり」
仮面をつけたその裏で、君は何を思うのだろう。
野良猫に近づいて、避けられた日に君を思う。