それが君の口癖。

傷口は広がるばかりだった。
快感は孤独に変わって、
痛みが安堵に変わる。

その果てに待ってるのは大抵劣悪な環境で、
苦し紛れに着いた嘘は大体身を滅ぼしたし。

痛いっていえば君は俺を抱きしめたと思う。
曖昧な言葉の奥に、君は寂しさを見つけるから。
そうやって自分を犠牲にしつつ、
君も嘘をつく。

「愛しているよ」と。

同情のような、情のような。
哀れみのような、そうでないような。


酷く脆い存在を拾っては、
抱きしめて離さない。



さあ、ずるいのはどちらかな。
お互いペテン師もいいとこだよ。