それが君の口癖。

綺麗だ。
細い腕と、長い指。
目の奥の静けさと、か弱さ。
欲求を掻き立てる。
ああ、本能ってそう言うことなんだ。
歪んだ眼差しの奥に、どす黒い優越を知る。

呼吸が昂って、余裕なフリをした。
意識がクラクラする。
決してお酒のせいじゃない。
汗をかいたガラスが嫌に生々しい。
そうか、きっと全てどうでも良くなってしまう。


初めて、独占欲に飲まれた。
初めて、理性を保てなかった。
初めて、貪欲に冷めた目で人を見た。

奪いされるなら、
閉じ込めることができるならそうしたいと。