それが君の口癖。

僕は、人を好きになったことがなかった。
付き合おうと言われれば付き合ったし、
いらないと言われれば追いかけもしなかった。
中身のない僕が、初めて目を奪われた。
人はくだらないと言うかもしれない。
それでもなりふり構っていられないし。

感情の矛先を探して、
そうだ、君にぶつけた。
ずるいとさえ思わなかった。

悲しいとさえ思わずにいた。
君の目を覗き込んで、本当の孤独を知る。