『このままだと兄さんが忙しすぎて彼女に振られたら可哀そうだよ。
僕たちで何とかしよう』


真面目な直樹はこんなことを言ってくれた。


そんなこんなで、彼女と俺がちゃんと付き合えるようにみんなで協力してくれることになった。


家の手伝いや妹たちの世話も弟達2人がもっと手伝うと言いだしてくれた。


俺自身も長男だからって自分だけで抱え込まないで、この際頼ってみようって思ったんだ。


花との交際が俺を少しづつ変えていく。


つい2か月前までは1日10分だって惜しいくらいに思っていた。


だけど、今では彼女と過ごす時間はかけがえのない大切なものになっている。


いつしか俺は自分でも驚くほどに、彼女に恋をしていた。


そしてこれからも、彼女を絶対に離したくない。


花とずっと一緒にいたいと思っている。


そのために少しずつ、自分の時間を見直して整理していくことに決めたんだ。