「1位とれた?」


千景くんもその場に腰を下ろして荒い息をしてる。


「とれたよ。かなりの接戦だったけど花が頑張ってくれたおかげだ」


千景くんのすがすがしい笑顔にますます鼓動が早くなる。


「そんなの。千景くんの方が大活躍だったよ。
1位なんて嬉しい、やった」


ジワリと喜びが胸に押し寄せてくる。


両手をあげて彼に飛びついた。


「わっ、と」


「千景くーん嬉しいよう。これで私たちずっと一緒だね、ラブラブでいられるね」


ハイになって思わずそんなことを言ってしまったけど、すぐに恥ずかしくなる。


「うん、ずっと。離さない」


でも彼がそう言って抱きとめてくれたから嬉しくてたまらない。


だけど全ての体力をだしきったみたいで身体がヘトヘト。


足に力が入らなくなって彼に支えられるようにしてトラックの内側に入った。


彼の方も満身創痍って感じで汗だくだった。