そのあまりのキラキラとしたカッコよさに胸がときめいた。


「花?」


「う、うん」


あれ、私ったらなんだか変。
久しぶりに会った彼にドキドキし過ぎてしまってうまく話せない。


恥ずかしくて目を剃らせてしまい、上手く指示できなくて困った。


「えと、えと……」


そんな私を見て怪訝そうな顔をした彼は、すぐに私の手元のタブレットを覗きこんできた。


「どこか作業遅れてるところある?そこに入るよ」


「あ、うん、そうだね」


「じゃあテントの設営かな」


2人でひとつのタブレットを見るときに、触れ合うくらいに彼がそばにきたから大袈裟に反応してしまう。


素早く飛び退くように彼から離れて返事をした。


「うん、それで、お願いします」


不思議そうな顔をする千景くんから、またぎこちなく目を逸らしてしまった。


うわっ。