「なんて奴だ。女の子から告白させるなんて。
これだから最近の若者はなっとらんのだ」


「は?」


いや、そういう問題じゃないと思うんだけど。


急に不機嫌になってしまった父。


「河井くんも何をしているんだ。花のことは気にかけてくれるように頼んであるのに」


「そんなのパパには関係ないでしょ」


思わずかっとなって反論する。


なんだやっぱり、河井先生が私と千景くんの交際を気にしているのは父のせいだったんだ。



「関係ある。パパは花にはまだ交際は早いと思うぞ」


「私だってもう17歳だもん。お付き合いだってちゃんとできるし付き合う相手は自分で決めたいの」


「花……」


いつもはおとなしい私がここまで強く反論したから父は驚いて絶句してしまった。