説明会終了後、面接を終えた眞美はエレベーターに乗り、ビルの1階まで降りた。

エレベーターが開くと、そこには彼がいた。


「久しぶり!」

「まさかここにいるとは思わなかったよ…!」



2人は駅で昼食をとった後、夕方まで遊んだ。


話して分かったことは、卓球部員のうちの1人と毎回遊ぶくらいで、他は全然会ってないし連絡も取っていないらしい。


彼は遊んでいる最中、写真を撮ってグループトークに送っていた。どうやら皆遊びたいって言っているらしい。



「就職活動が落ち着いたら遊ぼう。」

「そうだね。それまで頑張ろう。」

2人は笑い合って、解散した。









こうして、7月を迎えた。

眞美は就職活動を終えて、入社前の資格試験のために勉強中だ。

来年の春から、銀行員になる。

結局あれから皆と連絡は取っていない。

もう就職活動は終わったのだろうか。

皆また遠くへ離れてしまうのだろうか。



また会えたら笑い合おう。

涙なんて見せずに。