「未来、お前その会長が横にいるってこと忘れてね?」


会長にぼそっと言われて、私は目を泳がせる。


「…すみません」

「宗介流奈ー、こいつ最近生意気なんだけど」


会長に親指でさされてクレームを出され、私は返す言葉がない。


「ま、まあ、まあ!よかったじゃんお弁当!ってことが流奈は言いたかっただけ!確かにとーるは食生活やばめだったしね!京都ではもうちょいまともなもん食べようねっ!」


流奈さんが焦ってフォローに入ってくれた。


…けど。


「京都?」

私はぽかんとして首を横に傾げる。


「イエス、京都」

流奈さんが私と同じように首を傾げて、親指を立てる。


「行くんですか?皆さん」

「イエス、修学旅行。明日から」


そう言われて、私はああ~と納得する。

そっかこの時期なのか、修学旅行!


って明日から?!