電話は、ぷつりと、静かに切れた。


私は夜の闇の中で、目を閉じて、空を仰ぐ。


心臓が、痛い。


耳が、じんじんする。



…ねえ、切ないって、こういうことなの?



誰に聞くでもなく、私は心の中で、呟いた。