それと同時に、会長の香りが今までで一番近くなって。 ぬくもりが、身体を包んだ。 私の顔は、会長の右胸あたりにあって。 私の頭は、会長の右手に抱えられていて。 抱きしめられている。 「なんで、未来が俺を守んの」 会長の言葉が、ダイレクトに伝わってくる。 だって、守りたかった。 ありふれた心ない言葉かもしれない。 ただの嫉妬からくる言葉だってことも分かる。 そういうのに、会長がいくら慣れていたとしても。 許せなかった。 涙がとめどなく流れる。 会長の顎が、私の頭にそっと乗せられて。