私はそっと前を向いて、私の肩で寝息をたてる会長の顔を見る。 …副会長って、優しい人だ。 流奈さんが、好きになるのも分かる気がする。 …流奈さんも、優しい人だ。 同性から見ても、魅力的だし。 …そして。 そして、たぶん、勝手で強引で俺様な、会長も、そう。 優しい人。 …だから、どうしていいのか分からなくなる。 すやすや眠るその穏やかで綺麗な会長の顔は、なぜか私の胸を締めつけた。