それでも、お願いしなきゃ。
わたしもメンバーに入れてもらいたいと。
……今は、カイくんのペットだけど。
いずれ役に立てるようになりたいという想いを聞いてもらおう。
「『@ほーむ』が、カイくんたちの集会所ってのは。わたしなりに、理解しました――……がッ」
話している途中で
「そよちゃん」
突然、カイくんから扉におさえつけられた。
これは
いわゆる“壁ドン“というやつでは。
いや、壁じゃなくて窓だけど。電車の。
「ダメだよ?」
耳元で、そっと囁かれる。
「僕たちのヒミツを。こんな場所で。そんな、大きな声で話しちゃ」
すみません――と謝りたいのに、できない。
カイくんの細く長い人差し指を
わたしの唇にあてられているから。
「わかった?」
頭を数回、小刻みに縦に振ると
カイくんはニッコリと微笑んだ。
「わかればいいよ。わかれば」
こんなに殺気に満ちた壁ドン、できればもうくらいたくない。


